地域サークルで大切にしていること
先日、富田林コスモス健康体操のみなさんで紅葉狩りハイキングイベントを開催しました。
これはコスモス健康体操4年目にして初のイベントで、参加者の方が提案、企画、準備をしてくださったイベントです。
このイベントは、参加された方からも大変好評で、早速「来年も行きたい。」という声が上がったほどです。
このイベントの中で、参加者の方が”とある一言”を・・・。
これは私の心に留まる、深みのある言葉でした。
コスモス健康体操の4年間のことを思い出しながら、地域サークル活動の際に大切にしていることを綴りたいと思います。
コスモス健康体操 始まりは桃太郎の3人組から。
H16の秋。コスモスのきれいに咲く季節から始まったので、コスモス健康体操というネーミングが決まりました。
半年間で終了する市主催の健康教室が終わる頃、続けて運動する場所を各自が模索する中、「同じ年代の人が活動するような健康を目的とした程よいサークルがみつからない。」「せっかく仲良くなったみんなと一緒に活動を続けたい。」という話題がのぼるようになりました。
この教室の運動指導を担当していた私としても悩ましい問題で、
“教室に参加することは、その後の活発な日常生活のきっかけ”と願いながらも、本当の意味でのその先の支援とまではできていない自分にモヤモヤした気分でいました。
「ないのだったら作ってしまおう!!」
そんなことを頭によぎらせながらも、いわゆる“サークル” というものを私が作り運営していくなんて、なんだかハードルが高い気がしていました。
しかし、このタイミングで何かを作ることにより、この先に再び出てくるであろう課題や私自身のモヤモヤした気持ちを払拭できるのではないかと思い、参加者のみなさんに「サークルを作って、みんなで継続的に活動しませんか?」と投げかけたのでした。
この時に真っ先に「やりたい!!」と名乗りをあげてくれたのが、その後の数々のピンチを支えてくれた3名の方で、
「桃太郎も3人(匹)でしょ。大事な時はいつも3人組ですよ~。」と楽しく笑って名乗り出てくれたこと、今でもよく覚えています。市の担当者の方もこの動きを応援してくださり、サークルを作ることにさまざまな助言をくださいました。
コスモス健康体操も4年目を迎え、今となっては40名規模のサークルとなり、たくさんの方の心に留まるサークルとなるのですが、今でもこの“初めの一歩”を踏み出したシーンは、昨日のことのように目に浮かびます。
どのような出来事にでも、応援してくれたり、助言してくれたり、共感してくれたりする方が現れます。
そのような方々に、いつまでも感謝の気持ちを忘れず、応援に恥じないような行動をしたいと思うのでした。
早速のSOSを・・・。
以前から必要だと思っていたことを形にできたことで、
このまま大きな船が順調に航海を続けていけるのだと思っていました。
しかし、もちろんそんなことはありません。
まずは、人数が集まらない。活動費が足りないという問題が出てきました。
始めの半年間は私が運営管理を負担し、その間に人数を集め、運営の仕方を考え、半年後からは参加者のみなさんで運営していくということにしていました。
私は大きな船を出港させた気でいたので、お借りする貸館施設で1番大きな部屋を借りていました。
そうすると初めの3カ月くらいは、毎回のように大きな部屋(通常20名規模の運動教室に使用する部屋だそうです。)に人がポツン、ポツンと。人数にすると5名ほどでしょうか。
私は20名ほどの方がドッと来てくれて、満員で困るという予測をしていました。笑
私は幸せな悩みを持つ性格のようで、こういう時にいつも「人が多すぎたらどうしよう?」と考えてしまいます。
「人が1人も来なかったらどうしよう。不評だったらどうしよう。」なんて考えたこともありません。
最近はそのことを理解している周りの方が、冷静な判断をしてくださいますが、私としては、いくつになっても、この幸せな性格を維持していきたいものです。笑
さて、話しを戻します。
参加者してくれた方はというと、私の講座を受けたことのある方やそのお友達を中心に、体験には来てくださるものの、1回から数回の参加でフェイドアウトされる方が多かったです。
健康体操教室といえば、市や公民館主催の無料教室が定番で、そこにお金を払うこと。ましてや1回¥500以上のお金を定期的に支払う感覚がないというのが世間の風潮なのだと感じました。
その頃の私は20歳代。
いわゆるイケイケドンドンな年頃です。笑
「そんな風潮は関係ない!!」「そこを変えることこそが私の使命だ!!」と思っているくらい(笑)、いわゆるお客様(エンドユーザー)目線の考えを持っていませんでした。
バカな私は早速行き詰まり、桃太郎の3人組にSOSを出すのでした。
「いくらだったら続けて参加したいと思ってもらえると思いますか?」
「理想の参加費で、どのようにこのサークルを維持していけると思いますか?」
こうなってくると、もう丸投げです。笑
そして、投げかけていることも、自分本位なものです。
困っていることを自分が持ち続けると余計に困った状況になると思うので、投げ返すことは大切だと思うのですが、ここまで丸投だと、受け止めがたいですね。。。
しかし、「当時継続して参加したい」と名乗り出ていただいていた方々との話し合いを重ね、このサークルの目的、その目的に合った運営方法、サークルが安定して運営できる参加費、人数などを考えて出してくれました。
そして、私としてもボランティアでなく、仕事としてこの場に出向いていけるだけのお支払いをいただけることとなりました。
後の文章にも出てくるのですが、コスモス健康体操がスゴイと思うところは、外側だけでなく、内側に部分について、話しをされているところです。
今回のことでいうと、会計や集客方法などだけを話し合いがちですが、自分たちがどう在りたいか?と言う部分の確認を欠かさず、そこに軸があるからこそ、上手く進んで行けたのだと思っています。
”続けて参加したい”と思う方がいてくれるからこそのサークル
多くの方に知ってもらえた!!
お得情報を作り、多くの方の関心を持ってもらえた!!
体験教室の参加が増えた!!
入会してくれた!!
というところが私たちの目指すところではなく、
“続けて参加したくなる”そこに着目したサークルづくりが始まっていきました。
結局どのようにして参加者を募ったかというと、アナログでひねりがないのですが、基本的に口コミでした。
チラシ作りから始まり、それをお友達に配ることから、興味のある人がいそうな場に出向いてお渡ししたり、無料で載せていただける媒体探しをしたり、常にチラシを持ち歩き “歩く広告主”のような方も少なくありませんでした。
1回体験に来ていただいた方が継続して参加することになり、いったんは参加者数が増加し、サークルを維持していけるようにはなっていたのですが、金銭的にいつもサークルをギリギリ維持をしている状態でした。
この後も2年ほどは運営費と参加者数のことで悩みは続きますが、最近はようやく安定感がでてきました。
ひとえに、みなさんの行動力に尽きます!!
ここでも1つ考察が出たのですが、「見学に来てくれた人は入会してくれないけど、体験してくれた人は100%入会してくれるね」というものでした。もちろんデータをとっているわけではないのですが、これは4年経った今でも、上記の言葉通りなのではないかと思っています。
“見学とは、運動はせずに見ていること。”
“体験とは、一緒に運動もすること。”です。
そこにいる時間の長さや、そこに至るまでのモチベーションの違いも大いに関係があると思うのですが、体験することでサークルの雰囲気や身体の心地よさを身をもって体感することができることと、他の参加者の方との会話が自然と増える傾向にあるように感じています。
このような考察を参加者の方が発見をされ、「そしたら、見学じゃなくて体験に来ていただけるようにしたいね!!」と、
また新しいチラシを作製したり、本当にみんなでいろんな知恵を絞っていきました。
それと同時に、「続けてここに来たくなるような、居心地の良い場にしよう!!」と、できるだけ役員や当番は少なく、決まり事は最小限、何か出てきたらまたみんなで決めようなど、この頃はみなさんで多くの会話をしたように思います。
今でも何かにつけては、「初めの頃はいつも5人くらいで運動してたもんね~。みんなで人数集めしたもんね~。」という話題が出てきます。
私としても「作りさえすれば、自然に上手くいくものだと思っていたな。。。」とか「参加してくれる人のことをあまり考えてなかったよな。。。」なんて反省の多い思い出なのですが、それでも参加者のみなさんと一緒に悩みながら行動していた日々は、楽しかったという記憶が大きいです。
またしても見切り発車を・・・。
物事が順調に進んでいくと、「もっと・もっと」と欲が出てくるものです。
そして、なんでも上手くいくように気がしますし、根拠のない自信をもってしまっているものです。
そんな自分自身のオゴリがコトを招き、コスモス健康体操を開始して以来、1番大きな困難を迎えることとなりました。
コスモス健康体操が良い感じで進んでいることや、軸がしっかりとしていること、「午後のクラスを開催してほしい」という要望を聞くことが多くなり、コスモスPart2(土曜日コース)を開催することにしました。
すごく話しを端折りますが、結果的にこのクラスは体験クラスを3カ月ほど開催したものの、オジャンになりました。
その理由は、参加者が思うように集まらなかったことと、運営が上手くいかず感覚的に今じゃなかったのかなと思ったからです。
こういう時の感覚は大切にするタイプです。笑
そして、そんな時に1つのうれしいお話をいただき、近隣の既存健康サークルで担当していた指導者の先生の引退に伴い、コスモス健康体操と一緒に活動できないかという提案でした。
私としてはコスモス健康体操を次の展開へと進めたいことや、土曜日コースの失敗を取り戻したいこともあり、「やりたい!!やりたい!!」と張り切っていました。桃太郎の3人組(実はこの時には1人の方は引っ越しに伴い退会。なので2人組。)のみなさんと、健康サークルのみなさんと一緒に話しをする場を設け、“コスモス健康体操に吸収合併し、一緒に活動をする”ということになりました。
この合併クラスが、コスモス健康体操木曜日コースとなります。
初めが肝心!!と、「コスモス健康体操はこんな会則で、こんな書類を使っていて・・・」という風に、その時はいろんなことを確認し合った気がします。
しかし活動を開始すると、上手くいかないことが出てきて、運営が大変難航しました。
私としては「あんなに話し合って確認したのに、何でこんなにも不一致が出てくるんだろう」と思っていました。
またまた桃太郎の皆さん方とも会話を繰り返し、私なりに気づいたことがありました。
初めに確認しないといけなかったことは、会則や活動方法などの外側の部分ではなく、“このサークルはどこを向いているのか?”という内側の部分だということを!!
桃太郎のみなさんとこの頃にたびたび話していたことがあります。
○運営者がみんなを招いているサークルではなく、コスモスはみんなで運営していく(作っていく)サークルだということ。
○仲良しメンバーだけで活動するのではなく、いつでも広く仲間を募る(受け入れる)サークルだということ。
○10年後20年後も活動を続けていられるように、極力シンプルに無理のなく活動できる方法を考えていくサークルだということ。
立ち上げメンバーの私たちですら、心に留めているつもりでも、たまには言葉にして再認識しないと頭から離れてしまっていることです。新しく作っていこうという時には、周りの方に最も感じてもらい、確認していかなければといけない部分が、完全に抜け落ちていたと感じました。
後にも先にも、この時が辞めるメンバーが1番多い時期でしたし、私としても「一端白紙に戻し、もう解散した方がいいのでは?」と思っていましたが、現参加者の熱意と後ろ盾のおかげで立て直し、現在の活動へと至っています。
実は、この時期に辞めていかれた方々が、後になり戻って来られている方も多くおられるのです。
私としても、せっかく何らかのご縁でサークルに参加しようと来てくれたのに、辞めることになってしまったことを心苦しく思っていましたので、戻ってきてくれることは大変うれしいです。
そしてこの出来事は、私(わんせるじんぐ)の事業運営でも大きな意味を持つことになり、この先、“どう在りたいか?”“どこを向いているのか?”ということは、常に頭の中をグルグルと回っています。
さまざまなことに尽力してくださった方々への感謝や贖罪のためにも、これからの活動に精一杯力を注いでしていきたいと思っています。
誰かがいねければ成り立たないものではなく、みんながいるから成り立つもの。
とある日の参加者の方々の会話です。
「松元さんが北海道にお嫁に行っても、やっていけるサークルにしょう♪」。
私の心は、嬉し悲しです。。。笑
しかし、上記のこの言葉の通り、そうでなければならないと思います。
“私や主になる運営者がいるから成り立つサークルではなく、みんながいるから成り立つサークル”なんだと。
コスモス健康体操は私と桃太郎の3人組のみなさんで始めたサークルです。
しかし、コスモス健康体操は私たちのものではありません。
今来られている参加者のものだけでけでもないし、これから参加されるもしれない方のものであったり、応援してくださる周囲の“みんなのもの”だと思っています。
2クラス制となり人数もたくさんで、サークルを維持していくことに頭を悩ますことはほぼなくなりましたが、女性ばかり40名ほどののサークル。次から次へと困難は続くものです。
そんな時でも私たちはいつも楽しく、無理をせず、周りの人を思いやりながら活動を続けています。
先日はコスモス健康体操で日々の体操以外での初イベントのハイキングが実現しました。
参加者の方から「ハイキングをしたい。」「ここのみんなが好きだから一緒に行きたい。」とお話しをしてくださり、企画や準備をしてくださいました。
このハイキング。
当初「5人くらいしか来ないんちゃう?始めてやし、いいやん、いいやん。」なんて言っていましたが、結局15名の方が参加され(申し込みだけでは20名超)、多くの方が「これいいわ~」と言ってくださるような楽しい会となりました。
このハイキングの時に「ここにはホンマ嫌な人おらんね~。」とか関心して話してくださった方がいました。
私も同じように「コスモスは、ホントいい人ばかりだな。」と思っています。
”いい人”という言葉だと、なんだかフワッとした意味になりますが、心優しい人という意味も去ることながら、人間のデキタ人、理解のある人、大人な感覚を持た人といったところでしょうか。ことあるごとに、その対応に感激(尊敬)してしまうような行動や発言をしてくださる方がいるのが、コスモス健康体操なのです。
でもね、ちょっと冷静になると、そんないい人ばかり・気の合った人ばかり40人も集まるわけもなく、きっと嫌な人も価値観の合わない人も本当はいてると思うんです。笑
でもコスモスの活動の中ではそれが出ない。
それが出ていても、上手に消してくれている人がいる。
変なことが起きない空気が流れている。
そんな風だと思っています。
私もいろんなところにお伺いし、「松元さんはホントいい人やわ~。」と言っていただくことがありますが、もちろん決してそんな人ではなく、嫌らしいところがたくさんある人間です。笑
そんな私でも仕事の現場では「いい人だ~」と思っていただけるというのは、そこにいるみなさんが“いい人”だからで、その空気感で私もいい人になれているのだと思っています。
ですので、素晴らしい人がポンと来て、素晴らしいものができるというのではなく、一緒に作り、お互いに成長していくからこそ、素晴らしいものが出来上がるのだと・・・。
コスモス健康体操だけでなく、今はさまざまなコミュニティやサークルに対し、そんな風に思っています。
サークル活動での私の役割。
今回のコラムで延々と述べたように、物事の解決をしているのでは私ではなく、ほぼ参加者のみなさんなのです。
そして、私が何かを決定しているわけでもなく(私なりの決断はしているけど)、私が投げたことを投げ返していただいたり、逆に投げていただいたことを投げ返したりをしています。
コスモス健康体操で学んだことは、こういったサークルは私が張り切らないほど、上手くいくのだということです。
しかし、私(誰か)がいなければ、円滑にコトが進まないものがコミュニティだとも思っています。
私がいろんなことを決めてしまっていては、私のためのサークル活動になり、少しずつ方向性がずれてしまい、シラケたり、居心地が悪い場所になるように思います。
サークルを楽しんでいるのは、参加者のみなさんです。
そこに私がちょっとお邪魔する。
第三者的目線でちょっと遠くからサークルを眺める。
物事が円滑に進むように、言葉と行動のキャッチボールを続ける。
そこのところを間違えなければ、どのようなサークル運営も上手くいくように思っています。
これから。
コスモス健康体操は市の健康教室が始まりとなっているため、すこぶる元気というよりも、健康に不安を抱えておられる方だったり、日常生活での活動があまり活発でない方もたくさんいらっしゃいます。
そのような方々が、コスモスにだけは定期的に顔を出しておられることや、他の参加者の方と交流を楽しまれている姿を拝見できることは、このサークルを初めて良かった!!と思う瞬間でもあります。
また体調不良や家族の都合などでなかなか来ることができず、長期的な欠席になる方もおられますが、そのような方々に対し、それぞれがそれぞれの形で心配しておられる姿も、「みんな、いい友達がいていいなぁ」と羨ましくも思います。
子供を介した友達や、学生時代からの友達はいても、歳をとってから、なかなか新しい友達には出会えないもので、
身近なところに、
“自分を気にかけてくれる人がいること”や、
“自分を待っていてくれる居場所があること”は、人生の充実度の大きさが違ってくるのではないでしょうか。
最近では、「サークル活動をされている参加者の高齢化で、運営が上手くいかないサークルが多くなっている」というお話しを聞くことが少なくありません。若い世代の方に参加していただこうと思いPRをされているようなのですが、同時期に活動を開始した、同世代の仲間だけでの活動の中に、別世代のものが新しく加わることは勇気のいることと感じます。
コスモス健康体操では、10年後も20年後も活動を続けることが目標の1つですので、参加者の常時募集を行い人の流れを作ることや、幅広い世代の方に参加いただけるような工夫をし、時間が流れても良い形でバトンが渡っていくのでは?と思っています。
今、コスモス健康体操が大切にしている軸の部分が、良い意味で変わらず、良い意味で変化を加えながら・・・。
コスモス健康体操は、大阪のいわゆるニュータウンのコミュニティです。
高齢者の方が多くなってくるようなニュータウン地域だから、コミュニティが上手くいくということもないし、田舎だから高齢者コミュニティは必要ないということもないし、都心部だからコミュニティは好まれないということもないように感じています。
ここに何度も書いたように、大切なのは”どこでやるか”という外側の部分ではなく、”サークルを通し何をしていきたいのか?”という内側の部分です。
自治会などの地域の枠や、縦割り行政の年齢制限の枠を超えて、また、決まった仲間だけで集う仲良しサークルとも違う、ちょっと新しい場(コミュニティ)というものが、社会の中でも必要性が増してくると感じています。
私としても、コスモス健康体操の活動の中で教えて貴重な経験を、コミュニティを必要としている新たな場でも活かしていきたいと思っています!!
コメントをお書きください